◎アイルランド

▽アイルランドのサッカーは「武骨」という言葉がぴったりくる。
ボールを奪うときの厳しいスライディング。
ボールを持った選手は、前に相手がいてもまっすぐにドリブルをする。
相手をかわすのではなく、け散らしながら前進するスタイルだ。
同国では、国際的な実績でサッカーを上回るラグビーや、ラグビーに似たアイリッシュフットボールの方が人気がある。
その影響なのか、サッカーも華麗さよりも、激しいフィジカルコンタクトをいとわない荒々しさが前面に出る。
欧州予選ではポルトガル、オランダと同じ最激戦の2組。
そこを無敗で切り抜けた。
1位こそ得失点差でポルトガルに譲り、イランとのプレーオフに回ったが、マッカーシー監督は「どんな称賛の言葉も十分でない成績だ」と胸を張った。
攻守両面の要でチームの精神的支柱でもあるMFロイ・キーン、FWロビー・キーン、DFハートらほとんどがイングランド・プレミアリーグでプレーするメンバーは実力派ぞろい。
初出場の1990年イタリア大会でのベスト8を上回る可能性は十分秘めている。

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