◎ポーランド
▽ポーランド
9月に欧州予選5組1位を決め、欧州からは最初に予選突破を決めた。ナイジェリア出身のストライカーの出現が、かつての東欧の古豪を4大会ぶりにW杯に復活させた。
ポーランドの輝かしい歴史は1970―80年代。74年西ドイツ大会で3位に躍進し、82年スペイン大会でも再び3位。だが栄光の陰で、将来に向けた若手選手の育成は滞っていた。共産政権下で政府の支援を受けていた国内クラブも、政治情勢の激変により衰退。90年代のW杯3大会は予選敗退と低迷した。
今回の予選で、得点力不足を補う救世主となったのが22歳のFWオリサデベだった。ナイジェリアからポーランドのクラブにスカウトされたオリサデベは昨年、代表のエンゲル監督に勧められて国籍を取得。欧州予選5組のウクライナとの初戦で勝利に導く2ゴールを挙げて波に乗り、予選で計8得点を挙げた。
堅守からの逆襲が持ち味のチームに、オリサデベは不可欠な存在となった。エンゲル監督の信頼も厚い。本大会で、真の意味での古豪復活を果たすためにも役割は大きい。
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