07/30 06:45

【ブリュッセル30日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)で韓国チームをベスト4に導いたヒディング前監督の出身地であるオランダ東部バルスベルト(人口約4800人)に、このところ大勢の韓国人観光客が押し掛け、静かな小村は大混乱に陥っている。
観光客は「恩人の故郷を一目でも」と意気込んでやって来るが、ヒディング氏関連の観光スポットがあるわけでもなく、ただ町をうろうろ。
町の人は降ってわいた騒ぎにあっけにとられるばかりだ。
真夜中、宿も決めずにやって来る若い女性もいて町当局は民宿の手配などに追われている。
観光担当のマーツモンさんによると、町は緊急に前監督の生家や学校、子どものころサッカーに励んだフィールドなどをコースに組み込んだ観光バスの運行を決めた。
これだけでは足りないため「ヒディングダイク」という名の堤防もコースに組み込んだ。
「本当は何の関係もないけれど…」とマーツモンさん。
年末を目標に「ヒディング博物館」も建設、前監督の「偉業」を示す写真などを展示する。
団体客が集中する土曜日には、2軒のカフェは韓国人観光客で貸し切り。
来年5月まで予約で一杯で、騒ぎは当分続きそうだ。
ヒディング氏は韓国の監督を退いた後、古巣のオランダ1部リーグのPSVアイントホーフェンの監督に就任した。

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