ドイツブラジル

ロナウドの飛び抜けた得点感覚が、忠実なドイツの守りを打ち破った。優勝に貢献する2ゴールを決めた。 ロナウドは後半22分、相手に一度取られたボールをゴール正面で奪い返し、リバウドへ渡す。リバウドの強い左足シュートに、名手カーンが捕り切れずはじいたところに素早く右足で詰めた。ストライカーの本能がなせる技だった。 34分の2点目はリバウドの巧みさから。右のクレベルソンから中への折り返しをリバウドがスルー。ロナウドは絶好機を逃さず、右隅へコントロールした。 先制点までのブラジルは停滞気味。危機の見極めが早いドイツの堅守に攻めの急所を抑えられ、前線の3人による想像力あふれた攻撃はできなかった。得点はサポートの甘くなりだした時間帯からだった。 ドイツの前半は思い通りの展開だった。後半からはシュナイダー、ヌビルらで攻めの形もでき始め、勝負がもつれる展開になりそうな矢先の失点だった。 決勝まで躍進を支えたカーンだが、失点の場面は雨の影響もあったか。緊迫した中でのわずかなミスだったが、少しのほころびも逃さなかったロナウドを褒めるべきだろう。

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