04/05 17:09
サッカーのワールドカップ(W杯)1次リーグH組で日本と対戦するチュニジアは、フランス人のミシェル前監督が大会2カ月前で突然辞任した。
曲折を経て後任はチュニジア人のスワイヤハ氏がW杯まで指揮することになりそうだが、辞任劇の舞台裏でさまざまな憶測が飛び交っている。
チュニスからの報道によると、ミシェル監督はフランス人のリュスト・コーチが解任されたことに激怒、辞任を決意したと伝えられた。
しかし、酒の飲みすぎによる素行不良が原因だという過激な論調から、根強くささやかれるスコーリオ元監督の復帰を背景にする声まで意見は幅広い。
チュニジア・サッカー協会のフェキヒ会長は3月13日の韓国戦後、フランス人コーチの解任を決定し、同時にミシェル前監督もチュニジア人のスワイヤハ、ラビディ両コーチをつける考えに一度は承諾したと主張。
しかし、その後、フランス人コーチを解任した理由について、フェキヒ会長とミシェル前監督の間で口論となり、一気に辞任劇まで至ったという。
それでも、国民から辞任を惜しむ声は少なく、選手に落胆の色もないようだ。
協会側も「チュニジア人は平和を愛する国」(同会長)として、契約不履行による責任追及はせず、盛大な送別会まで用意しているとか。
ミシェル前監督に前払いしている給与(月額は推定340万円)も返却を求めないという。
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