04/19 17:38
かつて「サッカー不毛の地」と呼ばれた米国は、本場欧州で一流と評価される選手を生んだ。
米国史上屈指のゲームメーカー、レイナ(28)は、3度目のワールドカップ(W杯)で真価発揮を狙う。
アルゼンチンのプロサッカー選手だった父親譲りの技術は、10代のころから注目された。
高校在学中に五輪代表に選ばれるなど、米国の「救世主」として期待を集めてきた。
レイナは「周囲の声はまったく気にしていない」と言うが、1994年に移籍したドイツを皮切りに、スコットランド、イングランドで、視野の広さを生かしたパスや、抜群のキープ力を武器に活躍した。
実際、レイナが米国代表に与える影響は大きい。
今大会の北中米・カリブ海予選で米国は好調なスタートを切ったが、彼がけがで欠場すると3連敗。
しかし、ジャマイカ戦で復帰すると2得点をおぜん立てし、出場を決めた。
同僚も「彼は米国のリーダー。
われわれは後に従って行くんだ」と全幅の信頼を寄せる。
そんなレイナもW杯では力を発揮できていない。
20歳で代表入りした地元開催の94年大会は、左太もものけがで棒に振り、98年フランス大会では1次リーグ3試合にフル出場したが、3戦全敗と屈辱を味わった。
今大会後に代表から一時退くことも示唆した。
しかし「それはW杯が終わってからのこと。
今は代表にできる限りの力を注ぎたい」と、これまでの悔しさを晴らす舞台に、全力のプレーで挑む。
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