05/18 20:19

チュニジアにとっての試合の位置づけはラビディ助監督の言葉がすべてを表す。
「1カ月前から決まっていた。
佐伯のため、ハードな日程を承知でやった」。
キャンプ地に配慮したサービスの意味合いも強く、本来の姿はのぞけなかった。
首都チュニスから飛行機を乗り継ぎ、約24時間かけて前日に来日したばかり。
それでも前半の立ち上がりはアヤックス(オランダ)所属の右DFトラベルシがサイドを駆け上がるなど押し込む。
しかし、徐々に動きが鈍り、前半で2点を失った。
後半はメンバーをすべて交代。
後半20分、壁パスで抜け出したバヤの右折り返しをジェラシが決めて1点を返す。
ただそれ以上の余力はなく、W杯に向けたチーム状況の参考にできる状態ではなかった。
W杯出場決定後、チームは騒動続き。
ミシェル前監督は辞任し、今月に入ってからは主将のGKエルウアエルが突然、代表を引退した。
この日も、選手の体調面は別にし、チーム理念が感じられなかった。
ただ個人は力強い。
全体に体格は骨太で、大分の日本選手がか細く見えるほどだ。
小林監督も「球際が速い。
個人のそういうところがすごく印象に残った」という。
今後の調整で、戦法さえ固められれば、1次リーグで戦う日本の脅威となるに違いない。

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