05/21 21:28
30歳以上のベテランがそろうパラグアイの中で、サンタクルスは20歳と飛び抜けて若い。
しかしこの日、彼はパラグアイの攻撃陣で誰よりも頼りになる存在であることを見せつけた。
驚異的なのはその万能ぶり。
189センチの長身を生かしたヘディングで空中戦に確実に競り勝ち、前線の起点となるのはもちろん、オフサイドラインぎりぎりから裏へ飛び出す速さも兼ね備える。
接触プレーにも強く、足元にボールを受けると素早く反転し、1人2人とDFをはねとばして前進する場面が何度もあった。
前半36分の同点ゴールも彼の能力が存分に発揮された。
背負ったDFを一瞬で外してフリーになりボールを受けると、GKをかわして無人のゴールへ。
足技、ポジショニングも一流であることを示した。
パラグアイは元来、守備陣の堅守から仕掛ける速攻が武器。
数少ない決定機を確実に生かすには能力の高いFWが欠かせない。
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)でも看板選手に育ちつつある逸材。
ワールドカップ(W杯)でもサンタクルスの働きぶりがパラグアイの浮沈の鍵を握るのは間違いない。
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