05/22 06:37

ワールドカップ(W杯)フィーバーが、赤道上に位置する人口約1200万人の小さな国を包み込んでいる--。
エクアドル代表はキャンプ地の鳥取に入り、最終調整を続けているが、ロイター電によると同国では「特産品のバナナに代わって、代表チームが世界にエクアドルの名を広めてくれることだろう」とかつてない盛り上がりを見せている。
強豪がひしめく南米予選をアルゼンチンに次ぐ2位で突破して、エクアドルは初のW杯切符を手にした。
コロンビア出身のゴメス監督がユースチームの代表選考をめぐって足に銃撃されるなど、物騒な事件もあったが、開幕を前に国中が代表チームの戦いぶりを注目している。
10月には大統領選がある。
通常なら5カ月前には選挙運動が盛り上がるのだが、各政党とも「W杯が終わらないことには話にならない」と実質的なキャンペーン活動は休止中。
日本行きの切符を景品に、テレビ、ラジオの販売拡大を狙う便乗商法まがいの電器店も多数、登場した。
エクアドルが入るG組は本命のイタリアに、前回3位のクロアチア、強豪のメキシコと、決勝トーナメント進出には苦戦が予想されている。
それでも地元ファンは「南米予選で実力は証明済み」と快進撃を確信している様子だ。

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