05/24 06:38

韓国・蔚山のキャンプ地で調整中のスペイン代表は、過密日程と長旅の疲れがなかなか取れない。
とりわけ、15日の欧州チャンピオンズリーグを制覇したラウルらレアル・マドリードの5選手の体が重い。
疲労を理由に午前の体力トレーニングのメニューに不満を漏らし、コーチ陣と対立する険悪なムードも流れ始めている。
みかねたカマチョ監督がラウル、イエロと異例の話し合いを持つなど、チーム内の雰囲気は開幕を目前にして盛り上がりに欠ける。
23日の練習試合でも、イエロらの動きはいまひとつだった。
今季リーグ戦を含めて公式戦60試合に出場したラウルは「他の選手と違う状況をもっと考慮してほしい」とアピールした。
スペインは「無敵艦隊」などと言われて、W杯ではいつも有力候補に挙げられながら、期待を裏切り続けている。
とりわけ初戦に弱く、1962年チリ大会以来、出場したW杯の初戦では勝利がない。
鬼門の「初戦がすべて」と、メンタル強化を口やかましく言い続けるカマチョ監督にとって、チーム内の「不協和音」は新たな不安要素となっている。
(蔚山、共同)
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