05/24 21:44
大分県中津江村で事前キャンプに入ったサッカーのワールドカップ(W杯)カメルーン代表チームとJリーグ2部のサガン鳥栖との親善試合が24日夜、佐賀県鳥栖市の鳥栖スタジアムで行われた。
来日遅れ騒動もあって、注目度は上々。
約1万7000人の観客が詰め掛けた。
しかし、カメルーンの遅刻でキックオフが1時間遅れ。
さらに申し入れで急きょ30分ハーフに変更されるなど、関係者は開始直前まで「カメルーン流」への対応に追われた。
40時間を超える長旅を経て同日未明にようやく村に着いた選手らは、午後5時前に同村を出発。
渋滞も重なりスタジアムに着いたときには、キックオフ予定時刻の午後7時を5分すぎていた。
バスから下りた選手たちは、試合前なのに疲れた様子。
カメルーンは主力選手を温存し、背番号がない黄色い練習用シャツでプレーしたが、スタンドからは太鼓の音が響き、熱い声援が送られた。
観客には抽選でカメルーン選手のサインボールなどが贈られた。
鳥栖市の自営業、田中武さん(61)は「中津江村で親善試合を楽しみにしていた高校生に比べれば、鳥栖は試合があるだけ良かった」と声を弾ませた。
チームは28日に次のキャンプ地の山梨県富士吉田市に移動する予定だったが、モハメド・イヤ同国サッカー連盟会長はこの日午後、中津江村で記者会見し「遅れることもやむを得ない」と、中津江村滞在を延長する可能性を示した。
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