05/28 06:36
髪を赤く縦一文字に染めた頭はピッチでとにかく目立つ。
中盤から前線に飛び出す突破力には誰もが目を見張る。
25日の親善試合では日本も肝を冷やしたスウェーデンのMFユングベリ(25)は、ワールドカップ(W杯)で世界を驚かせることができる男だ。
シーズン終盤に背中を痛め、クラブと代表の試合を欠場したが、25日の日本戦は74分間出場。
「本番は問題ない」と、目前に迫った初戦が待ち切れない様子。
今季は素晴らしい成績を残した。
イングランド・プレミアリーグのアーセナルを2冠に導き、自身はリーグ最優秀選手に輝いた。
1次リーグで同じF組に入ったイングランドのエリクソン監督は「スウェーデンで最も危険な選手」と警戒している。
強豪ひしめくF組は「死のグループ」と呼ばれている。
スウェーデンは決して下馬評が高くない。
それでも「われわれがF組の有力候補じゃないのは分かっているが、自分たちの能力を信じている」と、不敵な笑みを浮かべた。
休養日の28日は「たぶん釣りに行く」と、全く気負いがない。
ピリピリする大会直前の緊張とは無縁な姿が頼もしい。
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