05/29 14:40

サッカーのワールドカップ(W杯)に出場する強豪イングランド代表のキャンプ地、兵庫県津名町(淡路島)が、警備費用の不足を補うため、1989年にふるさと創生事業の交付金1億円で購入した町の名物、金塊の売却を検討しており、、町民からは「仕方ない」「売る必要はない」と賛否両論の声が上がっている。
同町ワールドカップ推進室によると、町のキャンプ予算は約7500万円で、うち警備費用が約5500万円。
しかしイングランドが決勝トーナメントに勝ち残り、最長で6月25日まで滞在すると、警備費用が少なくとも約2000万円不足するという。
金塊は町の観光の目玉の一つ。
89年以来、延べ約340万人が見学に訪れ「経済効果は計算できないほど大きい」(同町産業振興課)という。
柏木和三郎町長は4月、「売却も選択肢の一つ」と表明。
以来、町民には「お客さまの安全のためには仕方ない」という声がある一方、「町のかけがえのない財産。
売ってほしくない」「(イングランド側のガードが固く)練習も見られず交流もないのに、売る必要があるのか」との反対意見も。
柏木町長は「1次リーグの成績次第。
売却が必要になっても、町民は納得してくれると思う」と話した。

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