05/30 06:47

サッカーのワールドカップ(W杯)に初出場する中国は調整遅れが心配されている。
だが注目の名将、ボラ・ミルチノビッチ監督は一向に気にする風はない。
「大会本番では、いいパフォーマンスを見せられると思う」を繰り返す。
韓国入りしてからの練習で、調整遅れを取り戻そうとのムードは漂ってこない。
29日、済州島・西帰浦での練習は午前の1時間だけ。
守備のかなめである李☆峰は「きょうは軽く体を動かしただけ。
ここ2日間ほど練習を軽めにしたことで、体調はいい」と、コンディション面には自信をのぞかせる。
だが、チームとしては、いくつかの深刻な課題が浮上している。
(注)☆=緯のヘンが王0-2で敗れた25日のポルトガル戦(マカオ)は、仕上がり具合をチェックするのが狙いだった。
深いラインを敷き、2失点にしのいだ守備はそれなりの強さを示したが、攻撃には問題が多かった。
中盤を省き、ロングボールに頼る単調なスタイルはここ数年変わっていない。
W杯で通用するかは疑問だ。
期待の若手、曲波は初戦のコスタリカ戦について「必ず勝てると信じている」と言い切る。
その自信がどこからくるのか、ある意味では不気味だ。
ミルチノビッチ監督は過去4大会連続で違う国を指揮していずれも決勝トーナメントに進出。
そのさい配は「ボラ・マジック」と呼ばれる。
中国が勝ち進めば、文字通りの「マジック」となる。
(ソウル共同)
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