06/01 09:21
【ワシントン31日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)が開幕した5月31日、ハーキン上院議員(民主党)を代表とする米上下両院の超党派議員団は、国際サッカー連盟(FIFA)に対し、児童労働によって製造されたサッカーボールを公式試合で使用しないよう求める書簡を送った。
ハーキン議員によると、FIFAは国際的な批判が盛り上がった1996年に、児童労働によってつくられたサッカーボールは使用しないとの自主規制を始めた。
しかし児童労働監視団体が調査した結果、FIFAは依然として、子供が長時間労働など非人道的な扱いを受けている、パキスタン、インド、モロッコなどの工場で製造されたボールを使用しているという。
同議員は「もしFIFAが野蛮な方法で製造されたボールをW杯で使用し続ければ、世界中の子供たちの人権侵害に手を貸していることになる」と言明、今後ボール製造を児童労働に頼るメーカーに対しては、議会で公聴会を実施した上、制裁を科すことも検討する方針を表明した。
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