06/03 15:35

9日の日本戦を1次リーグH組突破の「天王山」とみるロシア。
冷戦時代以来、“敵国"の情報収集戦略にたけたロシアは、日本を「スピードがあり、成長著しい」と強く警戒する一方、過去の対戦経験から「赤い悪魔」ベルギーをより手ごわい相手とみているようだ。
今大会、国営ロシア・テレビのコメンテーターとして活動している元代表選手のブブノフ氏は「最近の親善試合の実績をみても、日本は身上の速さに加え、戦術も向上している」と述べ「警戒すべき相手」と指摘する。
対戦チームのこれまでの親善試合を注意深く見守ってきたが、昨秋からのイタリア、スロバキア、ポーランド戦などをみても「非常に強い。
特に今回はホームでの戦いだけに有利だ」と分析、警戒感を募らせる。
一方、司令塔のMFモストボイの負傷で、今大会で主要な役割を期待されているMFチトフは、1次リーグ対戦相手が決まった直後、ライバルは日本と言明していたが、来日後のロシア紙インタビューで「ベルギーが最大の強敵」と評価を変えた。
最近のスウェーデン戦を見て「ひ弱な印象を受けた」という。
ロシア国営ラジオ「マヤーク」のルミャンツェフ・スポーツ評論員は「スタミナが劣っており、試合の終盤で息切れする傾向がある」と日本の弱点を見抜く。
ブブノフ氏もベルギーのろうかいな試合運びを指摘した上で、80年代以来、ロシアがベルギーから受けてきた苦杯の例を挙げ、日本以上に苦手な相手との見方を示している。

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