06/03 06:40
オフにキャンプ地仙台市の繁華街に繰り出せば、日本の熱狂的なファンからは握手攻め、写真攻めを受ける人気ぶりだ。
イタリア1部リーグ(セリエA)のローマで昨季、優勝に導いた「ローマの王子」トッティが3日、初めてW杯に登場する。
W杯直前のチェコ戦は、トッティ抜きで敗れたことで、イタリア国民の期待が逆に高まった。
「救世主扱いを受けることはうれしいね。
トップ下が自分の好みだが、セカンドストライカーでも問題ない」。
インザギの古傷悪化でFWで起用の可能性が出てきても、いつものように余裕の表情。
2年前の欧州選手権準優勝で不振のデルピエロに代わり、華麗なパスで新たな司令塔としての地位を築いた。
ローマに移籍した中田英寿も控えに追いやり、日本のファンに強烈な印象を与えたファンタジスタは、今度は世界で結果を出す。
「2年前は自分の力をすべて出し切れなかったが、今回はお見せするよ」普段は宿舎に缶詰め状態で「イタリアのテレビが見られないのが残念。
プレーステーションでサッカーゲームをしている」と愚痴もこぼしていたが、2日の公式練習では、軽快な動きを見せ、ピッチ上の存在感はさすがだ。
「イタリアの至宝」バッジョも背負った10番を継承し、トッティは夢見た舞台で主役を狙う。
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