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【モスクワ5日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)で日本の次の対戦相手となるロシアでは、5日の初戦チュニジア戦での快勝で、国民の応援もがぜん熱を帯びてきた。
波に乗って一気に決勝トーナメント進出を決めようと、天王山となる9日の日本戦の勝利に期待が高まっている。
5日夜のロシアの主要テレビ局は一斉にトップニュースで、W杯の「輝かしい勝利」を伝えた。
いつもはポーカーフェースのカシヤノフ首相も「実に元気づけられるニュースだ」と喜びを隠さず、この調子で戦ってほしいとエールを送った。
影響を受けたのは同日の下院の審議。
「テレビ中継を見るため特別休憩にしよう」との議員提案は否決されたものの、試合が始まるとほとんどの議員がテレビにかじりつき、結局議場はがらがらになった。
執務室にこもり、電話も切ってテレビ中継に全神経を集中する議員もいた。
モスクワの証券取引所では、試合が始まるとディーラーが仕事を放り出し、商いは事実上ストップ。
出来高は普段の4分の1と閑散だった。
クレムリンに隣接するマネージ広場では、大型スクリーンの前に集まった約500人のサポーターが勝利に酔い、「次は日本だ」と雄たけびを上げていた。
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