06/10 06:27
初戦の米国戦を2-3で落としたポルトガルは、10日のポーランド戦(韓国・全州)に背水の陣で臨む。
もし、敗れると1次リーグ突破は極めて難しくなる。
奔放かつ、創造性に富む攻撃が魅力のチームが、試練に直面している。
米国戦は、フィーゴ、ルイコスタら中盤に豪華なタレントが並ぶ優勝候補にしては、物足りない内容に終始した。
相手にペースを握られて、前半だけで3点を許した。
チームの弱点と言われる守備の破たんが招いた敗戦。
首脳陣は2戦目に向けた課題を「組織力の強化」とした。
米国戦(5日)の翌日、オリベイラ監督は、選手を集めて「今こそ一つになるときだ」と、1時間にわたって説き続けたという。
かみ合えば無敵の力となるが、リズムを失えば驚くほどのもろさも見せるチームに、同監督は団結を求めた。
選手も、次こそ期待に応えたいと必死だ。
もともと、欧州予選では1試合で平均3得点以上を奪った抜群の破壊力を持っている。
眠りからさめれば、との思いは首脳陣はもちろん、選手にもあるだろう。
練習グラウンドのある陸軍士官学校にはぴりぴりとした緊張感が漂い始め、懸命に調整を続けている。
フィーゴとともに、左右両サイドのどちらもこなす攻撃的MFコンセイサンは「次の試合が一番難しいのは分かっている。
米国には負けたが、大事なのはどう始まったかじゃない。
どう終わるかだ」。
強豪としての誇りをかけて、まずは東欧の敵をたたくつもりだ。
(ソウル共同)
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