06/11 09:02
流れるようなポジションチェンジで構成される中盤は、実に複雑で魅力的だ。
持ち味を発揮し、ポルトガルが、優勝候補といわれる片りんを示してみせた。
米国戦を落とし一時は心配されたが、10日のポーランド戦ではフィーゴ、ルイコスタが本領を発揮。
中盤が再生されて、チームは息を吹き返した。
後半の攻めに理想的な攻めが凝縮されていた。
フィーゴが自在に動くと、ルイコスタ、カプショらが、生まれたスペースをカバーし合う。
相手ゴール前に目をやると、息をのむようなチャンスが生まれていた。
フィーゴは「すべてがかみ合ってきた」と手ごたえを口にしている。
復調のきっかけは、オリベイラ監督がチームに与えたちょっとしたスパイスだった。
米国戦ではルイコスタが攻め上がりすぎて、バランスを崩した。
そこで、ポーランド戦では、先発からルイコスタを外し、代わりにジョアンピントをトップ下に置いた。
守備的MFも1人から2人にしたことで、攻守のバランスが戻り、ルイコスタが後半に登場すると、理想の攻めの形が実現。
オリベイラ監督は「選手はやるべきことが分かっていた」と、満足そうに話した。
前回出場した86年メキシコ大会は1次リーグで敗退した。
その反省から特別に強化された世代が「黄金世代」と呼ばれるフィーゴ、ルイコスタだ。
2人が引っ張るチームに課された目標は高い。
オリベイラ監督は「士気は上がり、状態はいい。
次の試合は勝つ」と、決勝トーナメント進出を前提に、それ以上を見据えて韓国戦に臨む。
(全州、共同)
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