06/12 06:37
【パリ11日共同】「シュート外しのチャンピオン」(12日付ルモンド紙)。
3試合無得点の屈辱的な結果に終わったサッカーのワールドカップ(W杯)のフランス代表に対して11日、国内世論の一部は失望を通り越し、怒りをあらわにした。
インターネットの同紙掲示板には「史上最弱の王者をたたえるフランスのみなさま、おめでとう」と、外国人の名前で書き込みがあり、すぐに削除された。
パリ市役所前でテレビ観戦したクロードさん(21)は「ご近所のアマチュアみたい」と吐き捨て、周囲にたしなめられた。
小学校の教室で級友とテレビを見たナイム君(9つ)は「本当に弱いね」。
ファンの多くは「秋には欧州選手権の予選がまた始まるさ」「代表に『ありがとう』、それだけ」とつぶやいた。
フランス時間午前に行われたデンマーク戦の敗北後、テレビ各局は敗因を分析。
「予選免除で本番前に厳しい試合経験がなかった」「スター集団のおごりが出た」「欧州サッカーの過密日程」「選手の高齢化」と、厳しく指摘した。
大方の結論は「監督の無能」説に行き着き、英アーセナルのベンゲル監督らが「次期監督」に取りざたされた。
代表チームのルメール監督本人はテレビのインタビューで「過去の栄光も、きょうの敗北もわたしの胸の中にある」と語り、進退問題に言及しなかった。
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