06/13 16:28

日本に敗れ、フーリガン(暴力的なファン)による騒乱がモスクワで発生、日本人を含む100人以上が負傷する事態となったロシアは、1986年メキシコ大会以来の決勝トーナメント進出と、国家の威信をかけて14日、静岡で「赤い悪魔」ベルギー戦に臨む。
ベルギーがチュニジアと引き分けに終わったことで、ロシアは勝ち点でH組2位となり、1次リーグ突破の可能性が急速に浮上した。
決勝トーナメント進出には、ベルギーと引き分けで十分な計算で、国営ロシア・テレビは「ロマンツェフ(監督)軍団へのプレゼント」と論評した。
しかし、元ソ連代表のブブノフ氏をはじめ、今大会を取材するロシア人記者らは「ベルギーは日本よりもロシアにとって相性の悪い相手」と一様に指摘。
何度も煮え湯をのまされてきた過去の対戦成績から、ロシア側にはベルギーへの“苦手意識"が刷り込まれていると警戒心を募らせる。
主力選手のMFモストボイは右ひざの負傷でチュニジア、日本戦を欠場。
特に日本戦敗北の原因は司令塔の不在が原因とも指摘された。
12日の記者会見でロシア代表のグセフ報道担当は、モストボイがベルギー戦に出場できるかどうかについてなお「50%」と指摘した。
仮に出場できるとしても、長く試合から遠ざかっていたモストボイがどこまで仕上がっているか、ふたを開けてみないと分からない点も多く、楽観を許さない状況だ。

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