06/13 15:06
【カイロ13日共同】子供は日本のサッカーアニメ「キャプテン翼」に夢中になり、大人は中田英寿選手のプレーにうなる--。
サッカーのワールドカップ(W杯)で14日に日本と対戦するチュニジアにとって、サッカーは以前から日本との架け橋になっていた。
チュニジアは人口約1000万人の小さな国だが、12のプロチームが競う「シャンピオナ・ナショナルA」をトップに2つのプロリーグを持つ。
砂漠の村にもクラブがあるほどサッカーが盛んで、ほとんどの少年が空き地や路地裏でボールをけって大人になる。
首都チュニスからイタリア・シチリア島まで約200キロ。
地中海を超えてくるイタリアのテレビ電波を受信し、同国の1部リーグ「セリエA」などに移籍した自国出身選手に声援を送っている。
同リーグでプレーする中田選手を「知っている」というチュニジア人は多い。
中田選手が所属するパルマは昨年9月、チュニスで同国の人気プロチーム「クラブ・アフリカン」と親善試合をした。
結果は2-1でパルマの勝利。
中田選手は1ゴール1アシストの大活躍で、チュニジアのファンに強烈な印象を与えた。
アニメと「ナカタ」、そしてW杯。
日本との対戦結果にかかわらず、サッカーが日本をさらに身近な国にすることは間違いない。
記事一覧