06/14 06:44
優勝候補といわれていたフランスがW杯1次リーグで敗退した。
最終戦では相手のデンマークのゴールの瞬間に、フランス国内の独占放映権を持つテレビ局TF1の株価が一時的に下がったという。
1998年の優勝以来、続いてきた「レ・ブル(フランス代表の愛称)」のブームも下り坂を迎えるのか…。
テレビ報道などではショックを受けるファンの姿が強調された。
しかし、パリに住む日本人の知人に様子を聞くと「街中がっかりしているかと思っていたが、いつもと変わらぬ日常が始まった」と言う。
一般的にフランス人は、自信家で愛国心が強い。
文化、歴史、料理など「世界一」を自任するものは多く、それ以外に興味は薄い。
この4年間、代表の試合の度に8万人のスタジアムが満員になったのも「世界王者のわが代表を応援する」という“付加価値"が大きかった。
98年大会優勝のジャッケ前監督は「フランスはもともとスポーツに熱狂する文化は乏しい」と話す。
新聞やテレビでのサッカー報道も英国、イタリア、スペインに比べて少ない。
代表が勝ち進むことを予測して、巨額の放映権料を払ったTF1も今後は高視聴率を望めず頭が痛いことだろう。
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