06/17 06:55
決勝トーナメントに進出した日本の成長を示す興味深いデータがある。
シュートがゴールの枠内をとらえたかを見る数字だ。
「ショット・オン・ザ・ゴール(SG)」という。
日本は1次リーグ3試合で、30本中13本がSGだった。
率にすれば約43%。
これは32チーム中で平均より下のランクだが、前回のW杯と比べると大きく進歩している。
「決定力不足」が浮き彫りになった4年前のフランス大会は3試合1得点で、SGも約20%と出場チームで最低ランクだった。
シュート本数こそ上位だったが、枠を大きくそれていく現実があった。
指摘されたのは、シュートの技術不足と相手を崩しきれずにシュートを打たされていた攻撃の「未熟さ」だった。
今大会の日本は、FW以外の選手も得点に絡んで3試合5得点。
単純に比較はできないが、シュート本数30本は、1次リーグ46本で首位のドイツと比較しても決して多くない。
しかし、壁パスやサイドの崩しからシュートを打つ場面が増えた結果がゴールに結び付いているのだろう。
さらに2トップの鈴木、柳沢(ともに鹿島)が、反則を受けた回数で上位にランクされているのも面白い。
前線での激しいチェックとポスト役をこなす動きは相手DFを疲労させ、いら立たせる。
決勝トーナメント1回戦のトルコ戦でも重要な役割だ。
トルコは1次リーグ3試合で5得点。
シュート32本中17本がSGで、5割強を枠内に打っている。
上位はブラジル、イタリアや、1次リーグで無得点のまま敗退した前回覇者のフランスなど。
20%台で最低だったのはチュニジアだった。
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