06/17 06:48

W杯で決勝トーナメントに初めて進出し、18日に強豪イタリアと戦う韓国のフース・ヒディンク監督(55)が同国の「英雄」となっている。
女性問題などでマスコミから集中砲火を浴び、監督としての資質を問われた時期もあったが、今や監督の人形が飛ぶように売れ、韓国の国籍を取得するよう求める声まで出てきた。
オランダ出身のヒディンク監督は2000年12月、韓国では異例の外国人監督として就任。
翌年のコンフェデレーションズカップの1次リーグで敗退するなど当初、思うような結果が残せなかった。
マスコミや世論は監督のチームづくりの在り方を批判。
国会でも「態度が不誠実」と指摘されるなど、バッシングが続いた。
攻撃の矛先は私生活にまで及び、一部新聞は合宿に恋人とされる女性を同行させていると報じた。
こうした“雑音"をよそに、監督はチームの組織力と個々の選手の体力アップを図り、その成果がW杯前の欧州遠征で見え始め、本番での躍進につながった。
「性急に結果を求めたがるのが韓国人の気質。
そして良い結果が出ると即座にヒーローになるのです」。
韓国サッカー協会関係者はこう説明する。
通信社、聯合ニュースは本人が韓国籍取得の意思を表明すれば即刻、許可の見込みと報じているが、同協会関係者は「監督が韓国人になるわけがないが、(そういう話が出ることは)それだけ国民の喜びが大きいということ」と語った。
(ソウル共同)
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