06/17 15:58
1次リーグD組で大方の予想を覆してポルトガル、ポーランドの欧州2カ国を下し決勝トーナメント進出を決めた韓国。
原動力となったのは、ヒディンク監督が韓国にもたらしたオランダ流の攻撃的な組織サッカーだ。
常にボールをキープして攻めるという哲学は、さながら「ミニ・オランダ」。
このスタイルが鉄壁の守備を誇るイタリアにどこまで通用するのか。
相手を2、3人で瞬時に囲い込み、ボールを奪い返す中盤のプレスと、徹底したサイド攻撃は、球際に強く、スピードのある韓国選手の身体能力を十分に生かしたもの。
総合的な体力では欧州の強豪に見劣りしない。
W杯直前のフランスとの親善試合、そして1次リーグのポルトガル戦の結果から、中盤でパスをつないでくるチームとの相性の良さは証明された。
守備的MF金南一を中心にした攻撃的な中盤は、世界屈指のフランス、ポルトガルの中盤をも封じ、攻撃の起点になった。
しかし、イタリアにはどうか。
がっちり引いて構えて、中盤のプレスがきついと思えば迷わずロングボールで力攻めにくるはず。
決定力の高いFWを生かしたカウンターに、スピードに欠ける韓国の最終ラインは対応できるのか。
2年前の欧州選手権準決勝。
本家オランダは1人少ないイタリアを一方的に攻めまくりながら0-0。
PK戦で敗れた。
ミニ・オランダの韓国が未知の「壁」に挑む。
(大田、共同)
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