06/17 15:41
6月30日の決勝への歩みを加速するチームがある一方、失意のうちに敗退していくチームが続く。
選手の多くは夢を達成しきれずに、疲れた体を休めるときを迎えている。
司令塔フィーゴに注目が集まったポルトガルのベテランMFパウロソウザ(31)にとっては「悪夢のようなW杯だった」。
大会直前に右太ももを痛め、出番は一度もなかった。
「長いサッカー人生でこれほど悔しい思いをしたことはない」と言った。
ポルトガルのベンフィカから、イタリアのユベントス、ドイツのボルシア・ドルトムントで活躍。
イタリアのセリエAで優勝し、欧州チャンピオンズリーグでも2度の優勝も味わった。
故障に泣き昨季は引退も考えたが、1989年の世界ユースを制した「黄金世代」のコウトら代表仲間に励まされ、W杯代表の座をつかみ取った。
大舞台での活躍に胸躍らせたのだったが…。
パウロソウザはリスボンの地域クラブや学校へ毎年、寄付をし、スポーツ選手の育成事業を支援している。
「僕らがマラドーナにあこがれ、サッカーに打ち込んだのと同じように、W杯で少年に夢を与えたい」と始めたものだ。
地域の子供たちのに夢を与え続ける機会がある限り、競技生活に終止符は打たない考えだ。
このW杯の悔しさが、自分をたくましくしてくれるはずとの思いもある。
2年後、ポルトガルでは欧州選手権が開催される。
少なくともそこまでは頑張りたいという。
(ソウル共同)
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