06/18 08:16
周囲の予想を裏切る、米国の快進撃。
成功のカギは、チームの選手に対する気配りにある。
米国は4年前のフランス大会では、喧騒(けんそう)を避けるため、キャンプ地に人里離れた古城を借り切り、選手を半ば隔離する方法を取った。
しかし、これが失敗。
選手は敗戦のショックを引きずり不満のはけ口をもてず、神経質になった。
精神的に立ち直れず、1次リーグ3連敗で敗退した。
米国協会はこの反省に立って、今回の合宿地に都市部を選定した。
日本と韓国の都市をリストアップし、ホテルや練習場をチェックした。
最終的に選ばれたのはソウル。
大会に先駆けて調査を繰り返した協会関係者は、チームの8強入りで努力が報われ、ほっと胸をなで下ろす。
その一方で「行った先々で、すでにイタリアが視察を済ませていた」と、強豪の力をまざまざと感じたと話した。
アリーナ監督は今回、選手の家族や友人の同宿も認めた。
ホテルでは選手と違うフロアでの宿泊だが、チームの行動に支障がなければ接触は自由だ。
ホテルの近くで家族との散歩や、ショッピングを楽しんだというレイナ主将は「選手だけでいつも一緒だと飽きてしまう。
おかげでリラックスできる」と話す。
選手管理での180度の方向転換。
合理性を重んじる米国ならではの切り替えの速さが今回は生きた。
(全州、共同)
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