06/18 08:22

スペインがベスト8に進出し、カマチョ監督の手腕が高く評価されている。
決勝トーナメント1回戦のアイルランド戦は、延長戦後のPK戦にもつれ込む薄氷の勝利だったが、アスナール首相はマドリードのラジオ放送のインタビューで、「これまでのスペイン代表になかった連体感を発揮した最高の試合であり、国を挙げて祝福したい」と述べ、激戦をしのいだ粘り強さをほめちぎった。
監督の巧みな選手管理術がスポットライトを浴びている。
開幕前、スペインは他チームに先がけてキャンプ地の韓国・蔚山に入り、「缶詰め」状態の合宿をスタートした。
対戦相手をビデオで研究し、コンピューターを使って選手とともに戦略を練る。
作戦会議では、コーチ陣と選手が互いに意見を交換し合った。
机の上で練った戦術を、ピッチで実践するというち密さだ。
指揮官は練習以外の時間も管理する。
外出はグループ行動で週1度だけ。
それも昼間だ。
家族への電話連絡も1日1回に限っている。
「禁欲生活はつらい。
けれども観光に来たのでなく、戦いに来たのだから当然。
勝つ喜びにまさるものはない」と、MFセルヒオは監督の方針を抵抗なく受け入れる。
たくましさを身に付け近年の「ベスト8止まり」から脱皮できそうなスペイン。
1950年大会以来のベスト4は間近だ。
(蔚山、共同)
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