06/19 06:49

決勝トーナメント1回戦で、日本と韓国は明暗を分けた。
日本も積極的な攻めでサポーターの共感を呼んだが、韓国の驚異的な粘りの前にはかすんでしまう。
次の2006年W杯予選では、間違いなく最大のライバルとなる韓国と日本の差はどこにあるのか。
前半に1点を失い、それを追う同じような展開を強いられた。
だが、日本は1点を取り返せずそのまま敗れ、韓国は同点とした上、延長でのゴールデンゴールに結びつけた。
日本は後半35分からの10分間でゴールを脅かそうとしたシュートは西沢(C大阪)の2本だけだった。
それもペナルティーエリアの外から、枠を遠く外れたもの。
ロスタイムの右サイドで得たFK、それに続いた中田英(パルマ)のCKも実らなかった。
前半12分の失点を取り戻そうとした約80分だったが、相手も苦しい最後の時間帯では日本が息切れを起こしゴールに迫りきれなかった。
対して韓国は終了間際、堅さでは定評のあるイタリア守備陣のわずかなミスを逃さず、薜☆鉉が同点ゴールを決めた。
トルシエ監督は日本の反撃に「歯を食いしばり、いい形をつくった」と言ったが、果たして評価するだけでいいのか。
(注)☆王へんに奇両国は1次リーグ最終戦から中3日での試合。
トルコとイタリアの力関係で言えば、イタリアの方が格上だ。
楽な日程ではない中、決勝トーナメントに懸ける両者の精神的なスタミナの差が結果に出たともいえる。
それは2回目と、6回目の出場というW杯の場数を踏んだ歴史の差なのかもしれない。

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