06/19 14:18
【ロンドン19日共同】ワールドカップ(W杯)でイングランドが順調に勝ち進み、白地に赤十字のデザインのイングランドを象徴する旗「セント・ジョージズ・クロス」(聖ジョージの旗)がロンドンなどにあふれている。
しかし、同じ英国内でもスコットランドやウェールズ、北アイルランドではイングランドを応援する声はほとんど聞かれない。
約300年前に併合されたスコットランドでは、イングランドに対する反発が根強い。
アルゼンチン戦の前は同国産のワイン、ナイジェリア戦では同国のチームカラーである緑色のシャツの売り上げが急増。
「イングランドを打ち負かして」とイングランド戦のたびに対戦相手にエールを送るサッカーファンがほとんどだ。
ある旅行代理店がスコットランドの中心都市グラスゴーで、日本へのイングランド応援ツアーを企画するため市場調査したところ、参加希望はゼロ。
もちろん企画は中止になった。
イングランドに住む人に人にとって「セント・ジョージズ・クロス」を大っぴらに振ることができるのはサッカーやラグビーなどの国際大会ぐらい。
「スコットランドの人を刺激しないよう気を遣っているためだ」とファン。
21日のイングランド-ブラジル戦を控え、スコットランドではブラジルのチームカラーである黄色のシャツが売れているという。
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