06/20 16:09

世界32カ国が参加したW杯。
遠い祖国に触れた人もいた。
クロアチア系カナダ人のキャシィ・カサナさん(27)。
カナダで生まれ育ち4年前に来日、クロアチア代表のキャンプ地、新潟県十日町市と富山市で通訳を務めた。
「選手はすてきなお兄ちゃん。
気取りやうぬぼれがない、素晴らしい人たちばかりでした」と喜ぶ。
クロアチア語は祖母に習った。
その祖母エリザベタさんがW杯直前にカナダで亡くなった。
「つらかったけど、祖母は前向きに生きることを教えてくれた人だから帰国はしなかった」35年ほど前、両親がカナダに移民。
カナダの大学を卒業後、専門学校の英語教師として新潟市に移り、日本文化を勉強している。
「日本人は1日中仕事。
クロアチア人はマイペースで趣味、家族との時間、健康を大切にする。
見習ってほしい」と苦言も。
菜食主義者というが「富山のおすしは最高だった。
飲めないはずの日本酒もすごくおいしかった」とW杯は良い思い出だ。
「クロアチアと日本を結ぶ仕事をしたい」。
今後、クロアチアを訪ねてみたいと考えている。
「キャンプ中、代表選手からデートの誘いは」との問いには「その答えはノーコメントです」とはにかんだ。

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