06/21 15:31

ワールドカップ(W杯)屈指の好カードとなった21日の準々決勝イングランド-ブラジル戦(静岡)は、日本人にとっても注目の一戦。
イングランドの顔、ベッカム選手にあこがれる若い女性。
ブラジルのエース、ロナウド選手の技に酔うサッカー通。
日本代表の「青」ではなく、白地に赤十字、鮮やかなカナリア色のシャツを身に付け大一番に息をのんだ。
入場券をインターネット販売している米国系業者によると、この試合は眺めが良い「カテゴリー1」の席で1295ドルの値が付いた。
日本-ロシア戦の1500ドルなど日本戦4試合を除くと、値段は最も高い。
担当者は「大半の試合は対戦国のサポーターが買いましたが、この試合は購入希望者の半分以上が日本人。
好カードだし、やはりベッカムですかね」。
人気はレプリカユニホームの売れ行きにも現れる。
「ワールドスポーツプラザ渋谷イースト店」によると、イングランドは日本に次ぐ人気。
大会前から在庫がなかったが19日に入荷したとたん、200枚が約2時間で売り切れた。
100枚は背番号入り。
9割がベッカムの「7」だ。
「女性がだんだん増えて、今は4割」と店長。
「イングランド」ではなく「ベッカムありますか」と問い合わせがくる。
ブラジルは少々苦戦。
1次リーグを韓国で戦ったというマイナス材料のほか、デザインや色など普段着としての着やすさの違いか、6月から10枚程度が売れただけ。
客層も対照的で「昔からのサッカー好き。
いわゆる『通』の男性が中心」だ。
ボーイフレンドとおそろいの「7」で観戦した東京都杉並区のOL小林亜紀子さん(25)は、「ベッカムを見に来ました」とずばり。
「人間性がいい。
控えめなところとか。
本を読んだりして、そう思った」とうれしそう。
シャツに帽子まで黄色の静岡県掛川市、建築業山本訓士さん(40)。
サッカー歴20年以上で「ロベルト・カルロスがベッカムのパスコースをいかに押さえるか。
ジーコの再来と言われる若い控え選手も見たい」。
ベッカムフィーバーについては「アイドル目当てでもなんでも、サッカーに興味を持つのはいいこと。
今後の盛り上がりにもつながる」と好意的だった。

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