06/24 15:06
4年に1度のW杯は、世界各国から集まる選手の「品評会」でもある。
2度目の舞台でベスト16入りを果たした日本選手の「市場価値」は今回、海外のスカウトからどんな値が付いたのだろうか。
移籍市場も韓国の躍進に押され気味だが、日本の代理人関係者は「W杯後に5人前後は海を渡る」とにらんでいる。
W杯で2試合連続ゴールと気を吐いた稲本は、イングランド・プレミアリーグのアーセナル退団が決定。
イタリア1部リーグ(セリエA)のアタランタが「10億円」を提示したと報じられるなど、早くもオランダのフェイエノールトやイングランドのフラムを交えた争奪戦が始まっている。
現在、W杯を経験した代表23人のうち、海外移籍を新たに希望するのは柳沢、中田浩(ともに鹿島)三都主(清水)宮本(G大阪)ら。
中でも、欧州各国で注目株は真っ赤に染めたモヒカン刈りで奮闘した戸田(清水)という。
国際サッカー連盟(FIFA)公認代理人の一人は「バランス的に彼が最も高い評価を得たようだ」と話した。
4年前のW杯フランス大会後、中田英(パルマ)はその活躍を認められてイタリアへ渡った。
しかし、今回は少し状況が違う。
例えば、日本国籍を取得した三都主(清水)にはW杯前からイタリアのピアチェンツァやスペインのラコルニャから獲得の打診が代理人関係者に届いている。
中田英、小野(フェイエノールト)らが実績を残したことで、日本選手は常時、欧州から目を付けられる存在になっているのだ。
もっとも、欧州は高額のテレビマネーを背景にした“バブル"がはじけ、移籍市場が停滞し始めた現実もある。
さらに日本選手の移籍金が高騰。
韓国、トルコ、セネガルの「市場価値」もW杯で急に上がったという。
果たして、何人の選手が中田英、小野の背中を追えるだろうか。
記事一覧