06/24 17:06
W杯の大舞台は若い選手の急成長も呼ぶ。
Jリーグの京都に所属する韓国の朴智星はそんな1人だ。
ヒディンク監督の信頼も厚い21歳のMFは、強豪ドイツに挑む25日の準決勝でもポイントとなる。
16強入りを決めたポルトガル戦の決勝点が鮮やかだった。
左からの浮き球パスを逆サイドで胸トラップ。
右足でボールを浮かせ、寄せてきた相手選手をほんろうする。
そして左足でボレー。
成長ぶりが凝縮した得点は、今大会の好ゴールの1つとなった。
ヒディンク監督の戦法の特徴である3トップの右サイドとして先発出場している。
ただ大会直前までポジションは確保されておらず「レギュラーになるのが第一の目標」と話していた。
5月16日のスコットランドとの親善試合が契機となった。
それまでは守備的MFが多かったが、この試合で攻撃面での非凡さをのぞかせる。
続く親善試合のイングランド戦、フランス戦ともに得点をマーク。
活躍の予兆はあった。
素顔は素朴な青年だ。
明知大2年のとき、京都に引き抜かれた。
「将来は欧州でプレーしたい」との思いも抱き、日本へ渡って約2年。
今では日常生活に不自由のない日本語も話す。
スピードと巧みなドリブル。
その能力が欧州でも通用することを証明し続けている。
今大会の活躍で「兵役免除」の特例もほぼ確実。
大会後、ヒディンク監督が欧州へ戻る際に“連れ帰る"有望選手の1人だ。
「スペインでプレーしたい」。
朴智星は夢の実現にも向け、ピッチを駆ける。
(ソウル共同)
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