06/24 18:03

韓国代表がアジア初のW杯ベスト4を決めた22日のスペインとのPK戦。
「まともに見られなかった」とJリーグ柏の日本語通訳、高橋建登さん(42)は言う。
黄善洪(33)、柳想鉄(30)両選手と日本人スタッフ、選手との橋渡し役。
洪明甫選手(33)とは今年韓国に帰るまで5年間付き合った。
PK戦の1番手は黄選手。
W杯の代表に選ばれるのは4回目だが「これが最後。
後悔だけはしたくない」と言い続けていた。
10日の米国戦。
黄選手がファールを受けて獲得したPKをほかの選手がけって外れた。
「なぜ自分でけらなかったのかと後悔したはず。
『もう後悔したくない』という思いがあって1人目を買って出たのだろう」シュートは右方向に。
止められたかに見えたが、勢いのあるボールはGKの体の下をすり抜けた。
「あいまいな気持ちでけったら絶対に止められていた。
後悔はしないという魂がボールに乗っていた」と話す。
スペインの4人目が失敗。
これを決めれば、という場面で登場したのは洪選手。
「日本では、僕の見てる前で4回けって3回失敗してる。
PKはうまくないよ」。
しかし、ボールは鮮やかにネットを揺らした。
「もう僕の知っている明甫を超えている」。
両手を広げて喜ぶ洪選手を見てそう感じていた。
3選手とはW杯の間も電話で話すことはある。
「『頑張れ』と言えば、彼らは『ありがとう』と言ってくれるだろうけど、白々しいでしょ。
頑張るのは当たり前だし。
僕にできることはテレビを見ることぐらい」。
25日の準決勝は柏がキャンプする群馬県嬬恋村のホテルで見る。

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