06/24 07:12

W杯はいよいよ25日から準決勝。
大会は決勝トーナメントに入っても波乱が続いている。
過密日程のシーズンをこなしてきたばかりの欧州勢にとって、キックオフ時間の運、不運も微妙に左右しているようだ。
22日の準々決勝。
延長の末、PK戦で韓国に敗れたスペインが象徴的だった。
できるだけ体力を消耗しないような戦い方に腐心していたが、やはり延長入り後は動きが鈍った。
この試合は15時30分の試合開始。
スペインは5試合目で初めての昼間のゲームだった。
今大会は1次リーグが15時30分、18時、20時30分の3段階、決勝トーナメント1回戦と準々決勝は15時30分、20時30分の2段階に開始時間が設定されている。
当初、国際サッカー連盟(FIFA)はもっと遅い時間設定を求めた。
梅雨の蒸し暑さに配慮する一方、欧州でのテレビ放映時間から逆算した要望だった。
しかし日本組織委員会(JAWOC)が難色を示した。
関係者は「観客の交通手段の確保が難しく、試合時間が条例に違反するケースもあった。
テレビ放映の力も強く、ぎりぎり妥協の範囲が20時30分だった」と説明する。
韓国側は特に意見は述べなかったという。
4年前のフランス大会は、真夏の消耗戦となった1994年米国大会の反省を生かした。
決勝トーナメントは決勝まで16時30分と21時の2通りだった。
15時30分と16時30分の差。
わずか1時間にすぎないかもしれないが、欧州勢に投げかけた影響はもっと大きい。

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