06/26 08:18

「王国」ブラジルの花形は、昔からいつでも攻撃の選手。
GKに注目が集まることは少ない。
しかし、今大会のブラジルの快進撃に最も貢献しているのは、間違いなくGKマルコスだ。
193センチ、86キロの堂々たる体格だが、反射神経は抜群。
PKや至近距離からのシュートに強く、神懸かり的なセーブを連発することから、ブラジルでは「聖マルコス」とあだ名される。
決して順調にキャリアを積んできたわけではない。
今でこそスター選手の仲間入りを果たしたが、1993年から所属するパルメイラスで先発に定着したのは99年。
代表デビューも同年、25歳の時と遅咲きだ。
それでもクラブ時代からの恩師、スコラリ監督からの信頼は絶大だ。
昨年6月の代表監督就任以降、公式戦全試合に先発フル出場。
24日の練習で味方と接触して負傷し、スタッフに肩を借りながら退場した時にはブラジルの報道陣に緊張が走ったほど。
今やブラジル不動の守護神だ。
「ブラジルは偉大なチームになりつつある。
決勝にも進出できるはず」と自信も深めている。
史上最多の5度目の優勝へ向け、彼は準決勝でもゴール前の壁となり、相手FWの前に立ちはだかる。

記事一覧