06/26 08:19

快進撃を続けるトルコの中で、不振にあえぐ男がいる。
チームを、主将としてエースとして引っ張る活躍を義務付けられていたハカンシュキュル(30)だ。
トルコのMFは技巧派ぞろい。
屈指のボール支配率を誇り、得点機も数多く演出する。
だからエースの不調が目立つ。
22日のセネガル戦はトルコが中盤を完全に制圧。
前半27分にハカンシュキュルが絶好のシュートチャンスをトラップミスで逃さなければ、大差になってもおかしくなかった。
2000年欧州選手権ではベルギー戦で2得点し、トルコを初のベスト8に導いた。
だが鳴り物入りで入団したイタリア1部リーグ(セリエA)のインテル・ミラノでは厚い選手層に阻まれ、出場機会に恵まれなかった。
今季途中でパルマに移籍し、調子を上げているはずだったが。
不振の原因は右脚付け根の故障にある。
大会前からけがを抱え、試合は痛みとの戦いでもある。
ハーフタイムはずっとトレーナーが手当てを施しているほどだ。
それでもすべての試合に先発出場。
そんな姿を見ているギュネシ監督は「彼は偉大な選手。
大きくチームに貢献している」と信頼を崩していない。
準決勝で対戦するブラジルは強敵だ。
トルコは全力を挙げなければ勝利はおぼつかない。
ここまで無得点のエースは、けがを克服して輝くか。

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