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【ベルリン25日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)決勝進出を決めたドイツで、今年9月の総選挙で対決するシュレーダー首相や保守野党、キリスト教社会同盟(CSU)のシュトイバー党首が急きょ訪日の動きを見せており、決勝戦が行われる横浜はドイツ総選挙の前哨戦の舞台にもなりそうな雲行きだ。
ドイツ戦のテレビ視聴率は平均70%以上というお国柄を反映し、大一番に駆けつけなければ支持率にも響くとの政治判断が働いたのは間違いない。
同国首相府は25日、シュレーダー首相が観戦のため訪日する方向で急きょ、日程調整に入った。
これにシュトイバー党首も敏感に反応し、訪日の意向を表明した。
決勝戦の映像は、観客席の首相と党首を放映するとみられ、驚異的な視聴率を考えれば、他の予定をキャンセルしてでも横浜に乗り込む価値はありそうだ。
ドイツは2006年の次回W杯開催国でもあり、決勝戦はもともとラウ大統領が現地観戦することになっていた。
首相と野党党首の飛び入り観戦も濃厚となったことで、決勝戦当日はドイツ政治の中心が横浜に移動することになりそうだ。
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