06/26 08:20
前回の「7度目決勝進出狙うドイツ」の末尾でちょっとだけ触れたベッケンバウアー、オベラート両選手について、あらためて記したい。
W杯の1、2、3位のメダルを手にする珍しい記録を持つ両選手は、1966年イングランド大会でデビューした。
「左足の芸術家」オベラートは22歳、後に「皇帝」と呼ばれるようになるベッケンバウアーは20歳。
中盤に位置する2人は6試合にフル出場した。
決勝でイングランドに敗れたが、多彩なパスを繰り出すゲームメーカーのオベラート、4得点をマークし、シュート力のすごさも披露したベッケンバウアーは早くもワールドクラスの評価を受けた。
次の70年メキシコ大会も中盤で活躍。
ベッケンバウアーは準決勝で負傷し3位決定戦の対ウルグアイを欠場したが、6試合フル出場のオベラートは1-0の勝利の決勝点を挙げた。
2人にとって連続3度目、同時に最後のW杯となった74年西ドイツ大会では、ともに7試合に出場。
オベラートがゲームを組み立て、主将のベッケンバウアーはリベロとしてチームをリード、決勝のオランダ戦に逆転勝ちして残されていた優勝メダルを獲得した。
(鈴木武士・スポーツライター)
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