06/26 16:56

【フランクフルト26日共同】ドイツが25日、サッカーのワールドカップ(W杯)で決勝進出を決めたことで、個人消費や輸出が増加、低迷している景気に好影響を与えるとの期待が高まっている。
ドイツは優勝3回を誇る強豪だが、プレーオフでやっと欧州予選を通過。
けが人も多かっただけに「予想外の決勝進出」(株式市場関係者)と受け止められた。
ドイツ経営者団体連盟の首脳は「決勝進出だけで景気にプラス。
優勝すれば市民の消費ムードが変わる」と予想、06年W杯ドイツ大会に向けた好成績を歓迎する。
フランクフルト株式相場も25日、決勝進出などを好感して堅調に推移。
スポーツ用品大手プーマ株が急騰したほか、“守護神"カーンが所属する名門クラブのバイエルン・ミュンヘンと業務提携する同大手アディダス・サロモンや保険大手アリアンツ株が上昇したのが目立った。
テレビ視聴率の好調を反映して広告料金も急上昇中といい、消費回復には好材料だ。
ドイツ製品のイメージアップによる輸出増加も期待され、「丈夫で機能的なメード・イン・ジャーマニーの評価が高まるきっかけになる」(大手銀行エコノミスト)との皮算用も出ている。

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