06/26 18:21
GKカーンと並んでドイツを12年ぶりの決勝に導く原動力となった司令塔バラック(25)。
しかし、「子供のころから夢見てきた」と言う晴れ舞台に立てない。
韓国戦で決勝トーナメント通算2度目の警告を受けたため、決勝は出場停止となってしまった。
米国との準々決勝では189センチの高さを生かして右FKからヘディングシュートを決め、韓国との準決勝ではピッチ中央からダッシュしてヌビルの右クロスを押し込んだ殊勲者だ。
ところが韓国戦で、カウンターから中央突破された際、止めなければゴール正面からシュートされてしまうと判断。
PKは避けようと、ペナルティーエリアのすぐ外でファウルした。
試合直後は悔し涙をこぼしたという。
だが一夜明けると「もう振り切った。
気持ちだけでも、チームメートと同じピッチに立って戦うつもりだ」と笑顔さえ浮かべた。
苦しい試合で決定的な仕事をする男らしく、ハートの強さを見せた。
フェラー監督に「チームの犠牲になってくれた」と感謝されても「英雄扱いされるようなことではない。
戦術的に当然のことをしたまでだ」とだけ言い、クールな表情を崩さなかった。
バラックのいないドイツは苦戦が必至だ。
それでも悲運の大黒柱は「ドイツ代表は何があっても動じない集団だ。
仲間を信じている」と力強く話した。
(ソウル共同)
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