06/28 18:23

【大邱(韓国)28日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)で、韓国での最終戦となる3位決定戦、韓国-トルコ戦が行われる大邱ですら28日、これまでの熱狂的な応援のムードは影を潜め、市民らの間は既に「W杯後」だ。
市内随一の繁華街、東城路。
準決勝でドイツに負けるまでは韓国のチームカラー、赤のTシャツ姿の人が目立ったが、今ではほとんど見られない。
通りの露店で赤のTシャツを売る金泰龍さん(50)は「今はほとんど売れない。
」と困り顔だ。
準決勝までは1着1万ウォン(約1000円)で売っていたが、今は5000ウオンでもなかなか売れない。
29日には3000ウオンまで下げるという。
市のW杯支援班は試合当日に大邱で街頭応援するサポーター数を約30万人と予想。
準々決勝の光州での約50万人、準決勝のソウルでの約300万人に比べて相当低い数字だ。
同班の広報担当者は「市民の大半は既に結果に満足している。
勝負に対するこだわりもなくなった」と低めに見積もった理由を説明した。
競技場周辺もこれまでの韓国戦前の様子と違う。
従来なら当日券を求めるサポーターらが試合の数日前から列をつくったが、28日夕の段階ではサポーターの姿はほとんどなかった。
タクシー運転手(45)は「代表選手の活躍で国民が一つになれた。
こんなことは初めてだ。
対トルコ戦での勝ち負けより、これまでの熱気をどう社会に生かすかが大切だと思う」と語った。

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