06/29 15:36

恐らく韓国の歴史上、最も韓国人に愛された外国人と言えるのではないか。
韓国生活になじんだ外国人に「韓国人のようになりましたね」というのが最高の褒め言葉の国で「韓国人になってほしい」と言わせる人間はそういない。
韓国政府はワールドカップ(W杯)で韓国代表を準決勝に導いたヒディンク監督に名誉国民証の授与を決定。
インターネット上には国民の願望を反映するように同監督の顔写真入りの住民登録証(身分証)の画像が出回る。
名前は「喜東丘(ヒ・ドング)」。
オランダ生まれの55歳。
選手としては平凡だったが、PSVアイントホーフェン(オランダ)を率い1988年の欧州チャンピオンズカップ、レアル・マドリード(スペイン)で98年のトヨタカップを制覇。
欧州屈指の理論派監督としての名声を得た。
何よりその攻撃重視のスタイルは、守備全盛の時代に異彩を放っている。
「0-1で終わるよりは0-2になっても点を取りにいく。
責任を持ってリスクを負う。
家に帰ってできることをしなかったと思うのが嫌だからだ」と自身の勝負哲学を語る。
その一方、指導は徹底して合理的。
体力、精神力を自負してきた韓国に「体力、メンタルをコントロールできない。
精神力が弱い」と、ばっさり切り捨てたことも。
大会後は韓国を離れ、欧州舞台に復帰が既定路線。
「しばらくはゆっくり休む。
それから考えたい」。
旅立ちの日には韓国が別れの涙に沈むのは間違いない。
(慶州、共同)
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