06/29 17:05

ドイツはGKカーンが主将として圧倒的な存在感がある。
だが、来月、同じ33歳になるボーデも、チームをまとめる上で大事な役割を果たしている。
FWもMFも難なくこなし創造力あふれるプレーを展開。
攻守の要バラックを欠く決勝では、フィールドプレーヤーの精神的支柱として鍵を握る。
ピッチの外でもムードメーカーとして欠かせない。
まじめな選手が多い中で、ラテン気質のような底抜けの明るさが目立つ。
大会中に誕生日を迎えたカーンのために開かれた即席のパーティーでは、服を着たままホテルのプールに飛び込み爆笑を誘った。
定位置を争うツィーゲには「卓球かミニバスケで先発を決めようじゃないか」とジョークを飛ばし、ピリピリムードを取り払った。
準々決勝の韓国戦では今大会初先発。
6万人を超える相手サポーターに気おされるチームメートを、リラックスさせてほしいという思いがフェラー監督にはあったのだろう。
この大会を最後に代表を離れる。
「何だかノスタルジックな気分だ」。
それだけに、決勝は完全燃焼を誓う。
「今回、自分のプレーには満足している。
ブラジルは能力が高く危険な選手がたくさんいるが、守備ラインを深く保って、守りきる試合に持ち込めれば勝機はある」。
ゆったりした口調には、チームに欠かせないベテランの自負が感じられた。

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