06/29 22:48
【大邱(韓国)29日共同】いくつもの夢をありがとう-。
サッカーのワールドカップ(W杯)でベスト4入りし世界を驚かした韓国代表の最後の試合となる3位決定戦が行われた29日の大邱総合競技場。
友好国トルコに敗れ3位を逃したが、韓国だけでなく、アジアに夢を運んだ「太極戦士」(韓国代表)に惜しみない拍手が送られた。
試合終了のホイッスルが鳴ると、ほとんどの韓国選手が座り込んだ。
その脇でトルコ選手は跳びはねて喜びを体全体で表現した。
両代表が肩を組んでスタンドに近づくと、スタンドは拍手と大歓声に包まれた。
後半は韓国が押し気味だった。
約6万3000人で赤く染まったスタンドでは何回も大きな歓声が響いた。
ゲーム終了間際に韓国が1点差に詰め寄るゴールを決めると、最後まで試合をあきらめない韓国の戦いぶりにサポーターらは酔いしれた。
スタンドでは、元韓国代表監督の文正植さん(72)が「力を出し切って、よくぞベスト4まで進出した」と健闘をたたえた。
「韓国の皆さん、日本を応援してくれてありがとう」「2006年ドイツで会いましょう」と日本語で書かれた垂れ幕もスタンドに見える。
赤いトルコ国旗も多く振られた。
日本から妻とともに韓国の応援に来た大阪府四条畷市の公務員、伊郷栄一さん(39)は赤のTシャツ姿。
「韓国はアジアの誇り。
感謝している。
これまでよく頑張ったと思う」と振り返っていた。
試合開始直前には、29日午前に起きた南北の艦船による銃撃戦で死亡した韓国軍兵士に両代表が黙とうした。
記事一覧