06/29 22:49

開始わずか11秒で生まれたトルコの先制点が、大きく流れを変えた。
大会無得点と眠っていた相手のエース、ハカンシュキュルを起こしてしまい、韓国は大きな“荷物"を背負うことになった。
1点目は、DF洪明甫の不用意なボール処理を見逃さなかった。
まさかという時間帯、ハカンシュキュルのしたたかさが光った。
その後もゴール前の巧妙なパス交換でイルハンの2、3点目をサポートした。
さすが一流のFWとうならせる技とスピードだった。
リードを広げたトルコから得点するのは容易ではない。
無理せず中盤で細かいパスをつないで相手の出足をかわし、厚いバックラインとGKリュシュトゥの好守で逃げ切った。
いきなりの先制点にも韓国は慌てなかった。
再三のサイド攻撃は相手を脅かす威力もあったが、疲れからかシュートのタイミングが遅く、精度も低かった。
ボールを持っていない選手の動きでトルコとはかなりの差があった。
とはいえ、韓国は本当によく頑張った。
個人を見ても1対1で抜けるだけの技術、スピードを持っている選手が多い。
最後まで失わなかった攻めの姿勢とともに、日本が学ぶべき点だ。
(木村和司=元日本代表)
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