06/30 22:50

【ソウル30日共同】「ワールドカップ(W杯)はきのうで終わったよ」。
横浜でW杯決勝戦が行われた30日、ソウルの繁華街はデートの若者や買い物客であふれ、普段の日曜日に戻った。
29日の3位決定戦で韓国戦がすべて終了したため、W杯への熱気はほぼ消えうせ、決勝に関心は集まらなかった。
横浜国際総合競技場で金大中大統領と天皇陛下が仲良く並んで観戦する姿が韓国でも生中継され、市民からは「W杯が成功したからできた」と歓迎する声も。
閉幕を伝えるKBSテレビのアナウンサーは日韓両国語で「さよなら」と繰り返した。
ビアホールでテレビ観戦した会社員の朴世鎮さん(28)は「韓国の元首が天皇と一緒に座って手を振るのを初めて見た。
大きな意味がある」ときっぱり。
「日本人が韓国を応援してくれ、韓国人も日本を応援したから」とうれしそうだ。
サッカーファンが集まる同店はこの日、韓国人より日本人が目立った。
7月1日が韓国のベスト4進出を祝う臨時の公休日となり、連休を利用して旅行に出掛けた人も多く、遊園地や行楽地は久々に家族連れでにぎわった。
しかし、W杯開幕に合わせてソウル中心部など各地に設置された大型スクリーン前は観戦者もまばら。
撤去作業が始まったソウルの国際メディアセンターでは、韓国人ボランティアがブラジル優勝を伝えるテレビに向かって、なぜか「大韓民国」と大合唱した。

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